PC版マインクラフトをこれから始める方へ
- 公表されている「最低スペック」「推奨スペック」のCPUがどの程度の性能であるか
- 現在発売されているパソコンのCPUはどれを選択したら良いか
マインクラフトの公式サイトには、パソコンの動作要件として「最低スペック」「推奨スペック」が公表されています。
そのスペックのうちCPUについて見てみると、現在販売されているパソコンには搭載されていない古いモデルが記載されていることが分かります。
新品のパソコンを購入する場合、CPUはどれを選択したらいいのか、全くのパソコン初心者でなくても分かりづらいです。
公式サイトの「最低スペック」「推奨スペック」を見ても、結局どのCPUが適切なのか分かりづらい・・・
この疑問を解決するために、集計しまとめてみましたので、どのCPUを選んだらよいか分かりやすく説明します。
おすすめのパソコンをすぐに知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。
→PC版マインクラフトのおすすめゲーミングPC【初心者向け】
PC版マインクラフトに適したCPU
PC版マインクラフトに適したCPUは、メーカー別で次の通りです。
初心者向けですし、CPUの数が増えると分かりづらいので、ミドルクラス以下のCPUに限定しました。
Intel製CPU
前提条件:Core i3およびCore i5のうち10世代、11世代、12世代のみ
10世代:Corei3 10300、Corei5 10500など どれでもOK
11世代:Core i5 11400など どれでもOK (i3は存在しない)
12世代:Core i3 12100、Core i5 12400など どれでもOK
10世代:Corei5 10210Uなど Corei3 1005G1、i3 10110Uは適さない
11世代:Core i3 1115G4、Core i5 1155G7など どれでもOK
12世代:Core i3 1215U、Core i5 12500Uなど どれでもOK
AMD製CPU
前提条件:Ryzen 3およびRyzen 5のうち、4000番代、5000番代
4000番代 Ryzen34100、Ryzen 5 4500など どれでもOK
5000番代 Ryzen 3 5300G、Ryzen 5 5600Xなど どれでもOK
4000番代 Ryzen34300U、Ryzen 5 4500Uなど どれでもOK
5000番代 Ryzen 3 5300U、Ryzen 5 5500Uなど どれでもOK
最低スペックと推奨スペックのCPUについて
公表されている最低スペック・推奨スペックのCPUのベンチマークが、どの程度のものなのか調べてみました。
ベンチマークとは、この場合は、CPUの性能を数値化した指標です。
ベンチマークは、PassMarkの公式サイトより引用させて頂きました。
また、参考にコア数、スレッド数、クロック数についても記載しましたが、意味が分からない方はこちらの記事もご覧ください。
JAVA版
JAVA版の最低スペック及び推奨スペックのCPUは下表の通りです。
最低スペックCPU
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Core i3-3210 | 2 | 4 | 3.2 | 無し | 2126 |
A8-7600 | 4 | 4 | 3.1 | 3.8 | 3216 |
推奨スペックCPU
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Core i5-4690 | 4 | 4 | 3.5 | 3.9 | 5577 |
A10-7800 | 4 | 4 | 3.5 | 3.9 | 3145 |
統合版
統合版の最低スペック及び推奨スペックのCPUは下表の通りです。
最低スペックCPU
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Celeron j4105 | 4 | 4 | 1.5 | 2.5 | 2913 |
Fx-4100 | 4 | 4 | 3.6 | 3.8 | 2571 |
推奨スペックCPU
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-6500U | 2 | 4 | 2.5 | 3.1 | 3274 |
A8-6600K | 4 | 4 | 3.9 | 4.2 | 2955 |
ベンチマークの基準値を6000と決める
上表より、ベンチマークの基準値を決めます。
最もベンチマークが高いのがJAVA版の推奨スペックの「Core i5-4690」の5577です。
これを踏まえて、PassMarkの基準値を6000としてみましょう。
現行のパソコンに搭載されているCPUについて
次に、現行のパソコンに搭載されているCPUについて、性能及びベンチマークを調べてみました。
Intel製CPU(デスクトップPC向け)
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Core i5 12400 | 6 | 12 | 2.5 | 4.4 | 19489 |
Core i5 11400 | 6 | 12 | 2.6 | 4.4 | 17127 |
Core i5 10500 | 6 | 12 | 3.1 | 4.5 | 13020 |
Core i3 12100 | 4 | 8 | 3.3 | 4.3 | 14536 |
Core i3 10300 | 4 | 8 | 3.7 | 4.4 | 9153 |
Celeron G6900 | 2 | 2 | 3.4 | 無し | 3446 |
Celeron G6900のベンチマークが基準値6000を下回りました。
Celeronは、Intelの低価格モデルですので当然と言えば当然です。
Core i3以上を選べば間違いないと考えて良いでしょう。
Intel製CPU(ノートPC向け)
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Core i5 12500H | 12 | 16 | 2.5 | 4.5 | 23246 |
Core i5 1155G7 | 4 | 8 | 2.5 | 4.5 | 10246 |
Core i5 10210U | 4 | 8 | 1.6 | 4.2 | 6380 |
Cpre i3 1215U | 6 | 8 | 1.2 | 4.4 | 12988 |
Core i3 1115G4 | 2 | 4 | 3.0 | 4.1 | 6255 |
Core i3 1005G1 | 2 | 4 | 1.2 | 3.4 | 5117 |
Core i3 10110U | 2 | 4 | 2.1 | 4.1 | 3985 |
Celeron 6305 | 2 | 2 | 1.8 | 無し | 2163 |
Celeron 6305だけでなく、Core i3 1005G1とCore i3 10110Uもベンチマークが基準値6000を下回りました。
ノートPC向けのCPUは、デスクトップPC向けに比べて省電力や低発熱が要求されるため、どうしても性能が落ちてしまいます。
Core i5 10210Uもベンチマークは6380と低めなので、11世代以降であれば間違いない、と考えた方が分かりやすいでしょう。
AMD製CPU(デスクトップPC向け)
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 5600X | 6 | 12 | 3.7 | 4.6 | 22026 |
Ryzen 5 4500 | 6 | 12 | 3.6 | 4.1 | 16081 |
Ryzen 3 5300G | 4 | 8 | 4.0 | 4.2 | 13137 |
Ryzen 3 4100 | 4 | 8 | 3.8 | 4.0 | 11279 |
Athlon 3000G | 2 | 4 | 3.5 | 無し | 4478 |
Athlon 3000Gのベンチマークが基準値6000を下回りました。
AthlonはAMDの低価格モデルですので当然でしょうか。
4000番代及び5000番代のRyzenシリーズを選べば間違いないと考えて良いでしょう。
AMD製CPU(ノートPC向け)
CPU | コア数 | スレッド数 | クロック数 | 最大クロック数 | ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 5500U | 6 | 12 | 2.1 | 4.0 | 13196 |
Ryzen 5 4500U | 6 | 12 | 2.3 | 4.0 | 11092 |
Ryzen 5 3450U | 4 | 8 | 2.1 | 3.5 | 6821 |
Ryzen 3 5300U | 4 | 8 | 2.6 | 3.8 | 10041 |
Ryzen 3 4300U | 4 | 4 | 2.7 | 3.7 | 7571 |
Athlon 3050U | 2 | 2 | 3.4 | 無し | 3050 |
Athlon 3050Uがベンチマークの基準値6000を下回りました。
AthlonはデスクトップPC向けと同様で、低価格モデルです。
Ryzenシリーズを選べば間違いないと考えて良いでしょう。
CPUだけが全てではない
パソコンはCPUだけの性能で全体の性能が決まるわけではないので、他のパーツについても推奨スペックを満たしているのか、確認が必要です。
特にJAVA版をプレイする場合には、MODを入れることで要求されるスペックが各段に上がります。
グラフィックボードが必要になることが一番の違いとなりますが、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
まとめ
PC版マインクラフト向けのパソコンの搭載されるCPUとして、最適なモデルについて、次のようにまとめます。
- Intel製・・・10世代以降のCoreシリーズ
- AMD製・・・4000番代及び5000番代のRyzenシリーズ
- Intel製・・・11世代以降のCoreシリーズ
- AMD製・・・4000番代及び5000番代のRyzenシリーズ
おすすめのパソコンを下記の記事で紹介していますので、参考にしてみて下さい。
楽しいマイクラライフを!
コメント