PC版マインクラフトをこれから始める方へ
- パソコンのスペックの見方を簡単に理解できる
- 自分のプレイスタイルに合わせたパソコンのスペックを選べるようになる
PC版マイクラをプレイするために、どのパソコンを購入しようか悩んでいませんか?
- 「ゲーミングPCがいいのかな?でも、沢山種類があるしどれがいいのかな?」
- 「高いと何十万もするし、安いパソコンでも大丈夫なのかな?」
特にパソコン初心者だと何を基準に選んだらいいか分かりませんよね?
基準はパソコンを構成するスペックであり、その見方を完璧でなくても良いので、ある程度理解しましょう。
この記事では、PC版マインクラフトに適したパソコンのスペックについて、初心者向けに説明します。
PC版マイクラで重要となるパソコンのスペック
PC版マイクラで重要となるパソコンのスペックは次の4点です。
- CPU
- GPU
- メモリ
- ストレージ
聞いたことがあるけど良く理解していないのであれば、ある程度理解しましょう。
それぞれ詳しく説明していきます。
CPU
CPU(Central Processing Unit)は人間でいう頭脳に例えられます。
性能が高ければパソコンの処理速度が上がります。
CPUの選び方
CPUはIntel製とAMD製の2つのメーカーがあり、性能の高いモデルから低いモデルまであります。
性能が高ければ値段も高くなります。
なお、マインクラフトに適したCPUについては、こちらの記事をご覧ください。
見るべき性能については下記の通りです。
- コア数
-
CPU内部に入っているプロセッサの数のこと。プロセッサとは処理を行う半導体のことで、数が多ければ多いほど同時に処理できる作業量が増えパソコンのスペックが向上します。
- スレッド数
-
コア数は物理的な数ですが、スレッド数は論理的な数になります。つまり、4コア8スレッドであれば、1コアあたり2つの処理を同時に行うことができるということになり、同時に8つの処理を同時に並行できるということになります。
- キャッシュ
-
CPU内部のメモリのこと。メモリよりも利用頻度の高いデータを保存し、処理の高速化を図るものです。キャッシュが大きいほど高速になります。
※2次キャッシュと3次キャッシュがあり、今回は3次キャッシュのみの比較を行います。
- クロック周波数
-
CPUが処理を行う速さのこと。この数値が高いと時間当たりの処理量が増えるということになります。
Intel製とAMD製の最近の主なCPUについて、それぞれの性能を表にしました。
Intel製
型番 | コア数 | スレッド数 | 3次キャッシュ | クロック周波数(最大) |
---|---|---|---|---|
Core i9-12900 | 16 | 24 | 30MB | 2.4GHz(5.1) |
Core i9-11900 | 8 | 16 | 16MB | 2.5GHz(5.2) |
Core i7-12700 | 12 | 20 | 25MB | 2.1GHz(4.9) |
Core i7-11700 | 8 | 16 | 16MB | 2.5GHz(4.9) |
Core i5-12600K | 10 | 16 | 20MB | 3.7GHz(4.9) |
Core i5-12500H | 12 | 16 | 18MB | 2.5GHz(4.5) |
Core i5-12400 | 6 | 12 | 18MB | 2.5GHz(4.4) |
Core i5-11400 | 6 | 12 | 12MB | 2.6GHz(4.4) |
Core i3-12100 | 4 | 8 | 12MB | 2.6GHz(4.4) |
Core i3-1115G4 | 2 | 4 | 6MB | 3.0GHz(4.1) |
Pentium G7400 | 2 | 4 | 6MB | 3.7GHz |
Celeron G6900 | 2 | 2 | 4MB | 3.4GHz |
i9がハイエンドモデルで、Celeronがローエンドモデルとなります。
Core i5–12600Kの場合
・i5はシリーズ名であり、数字が大きいほど高性能になります。
・12600はプロセッサーナンバーであり、先頭の12は世代を示し、その後ろの600の部分は数字が大きいほど高性能になります。
・Kは、CPUの特徴を示します。
いくつかの代表の特徴について説明します。
K:オーバークロック可能なモデル
F:内蔵GPUなしモデル
KF:オーバークロック可能で内蔵GPUなしのモデル
H:(ノートパソコン向け)クリエイターやゲーマー向けのハイエンドモデル
P:(ノートパソコン向け)一般的なノートパソコン向け
U:(ノートパソコン向け)省電力モデル(
AMD製
型番 | コア数 | スレッド数 | 3次キャッシュ | クロック周波数(最大) |
---|---|---|---|---|
Ryzen 9 5900X | 12 | 24 | 64MB | 3.7GHz(4.8) |
Ryzen 9 3900X | 12 | 24 | 64MB | 3.8GHz(4.6) |
Ryzen 7 5800X | 8 | 16 | 32MB | 3.8GHz(4.7) |
Ryzen 7 5700G | 8 | 16 | 16MB | 3.8GHz(4.6) |
Ryzen 7 3800X | 8 | 16 | 32MB | 3.9GHz(4.5) |
Ryzen 5 5600X | 6 | 12 | 32MB | 3.7GHz(4.6) |
Ryzen 5 5600G | 6 | 12 | 16MB | 2.6GHz(4.4) |
Ryzen 5 5600H | 6 | 12 | 16MB | 3.3GHz(4.2) |
Ryzen 5 3600X | 6 | 12 | 32MB | 3.8GHz(4.4) |
Ryzen 3 5300G | 4 | 8 | 8MB | 4.0GHz(4.2) |
Ryzen 3 3300x | 4 | 8 | 16MB | 3.8GHz(4.3) |
Athlon Silver 3050U | 2 | 2 | 4MB | 2.3GHz(3.2) |
Ryzen9がハイエンドモデル、Athlonがローエンドモデルとなります。
Ryzen5 5600Gの場合
・5はシリーズ名であり、数字が大きいほど高性能になります。
・5600はプロセッサーナンバーであり、先頭の5は世代を示し、その後ろの600の部分は数字が大きいほど高性能になります。
・Gは、CPUの特徴を示し、この場合は内蔵GPU搭載を示します。
いくつかの代表の特徴について説明します。
X:上位モデル
XT:Xの最大周波数がアップしたモデル
G:内蔵GPU
H:ノート向けのハイエンド・ハイパフォーマンスモデル(内蔵GPU)
U:ノート向け低消費電力モデル(内蔵GPU)
HS:ハイパフォーマンスかつ薄型軽量モデル(内蔵GPU)
GPU
GPU(Graphics Processing Unit)は人間でいう頭脳の中の想像力に例えられます。
性能が高ければ画像処理スピードが高くなりスムーズにプレイできますが、性能が低いとカクカクと動いたりまともにプレイできなかったります。
GPUには、下記の2タイプがあります。
GPUのタイプ | 特徴 |
---|---|
内蔵GPU | CPUに内蔵されており、動画の鑑賞、軽めのゲーム、FHD以下の動画編集に対応している。 |
グラフィックボード | ・部品として独立したGPU。内蔵GPUと比べてパソコンの値段が高くなる。 ・高画質な重いゲームにも対応し、4K動画編集にもグラフィックボードが適している。 ・低い性能のものから高い性能のものまであり、目的に応じて性能を選ぶ必要がある。 |
グラボ無しでもマイクラはプレイできるか
内蔵GPUは軽めのゲームができますが、マイクラも条件によっては軽めのゲームです。
条件とはJAVA版でMODを入れるかどうか、です。
JAVA版や統合版でMOD入れずにでプレイするだけなら、内蔵GPUでグラボ無しでもプレイすることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→【グラボなし】PC版マイクラが普通のパソコンでも遊べるか調べよう!
グラボのメーカーはどれを選ぶ?
GPUには2つのメーカーブランドがあります。
NVIDIA社のブランドGeForce、AMD社のブランドRADEONです。
どちらのブランドが良いかというと、とりあえずNVIDIA社のGeforceを選んでおけば間違いありません。
メモリ
メモリは作業机の上の広さに例えられます。
作業を同時進行する場合、狭い机だと書類を探す時に時間がかかったりしますが、広ければすぐに見つけられてスムーズな作業ができますよね。つまり、大きいメモリの方が一度に処理できるデータ量が多くなり、パソコンの処理速度が上がります。
メモリの容量は最低でも8GBを選ぶ
メモリは一般的に4GB、8GB、16GB、32GBのパソコンが販売されています。
影MODを入れるなら16GB以上、入れないなら8GBでも大丈夫です。
でも、そこまで費用はプラスにならないので、余裕を持った16GBを選んで欲しいですね。
ストレージ
ストレージは作業机の引き出しに例えられます。
引き出しの容量が多ければ、多くのデータを保存でき、さらに余裕を持って探せるため処理速度があがります。
ストレージにはSSDとHDDがある
ストレージにはSSDとHDDの2種類のがありますが、処理速度が圧倒的に速いSSDをオススメします。
どれくらい速いかというと、HDDの約3倍の速さです。
体感しないとピンと来ないと思いますが、例えば1時間かかる道のりを20分で到着すると考えるどうでしょうか。
その他にもメリットが多いです。
HDDよりも発熱が少なく、重量も軽く、駆動音が静かで衝撃に強くメリットだらけですが、HDDよりも高価になってしまう点だけがデメリットとなります。
逆にHDDのメリットは、安くて容量が大きいものが選べることです。
HDDとSSDの容量と価格の比較をしてみました。
容量 | 価格 | |
---|---|---|
HDD | 8TB | 15,000円程度 |
SSD | 1TB | 15,000円程度 |
マイクラには4GB程度の空きが必要なだけなので、スムーズにマイクラがプレイできるようにSSDをオススメします。
なお、SSDの容量は256GB、512GB、1TB、2TBとありますが、余裕をもって最低でも512GBを選びましょう。
SSDとHDDの両方搭載パソコンもある
また、SSDとHDDの両方が搭載されたパソコンも販売されてます。これは、マイクラを含めた基本的なソフトはSSDに入れ、写真や動画などの保存向けファイルはHDDに入れるとすることで、大容量でかつ高速駆動が可能なパソコンとなります。
ゲーム実況もやってみたい場合は動画の保存も重要になるので、SSDとHDDの両方搭載も検討してみましょう。
PC版マイクラの必要スペックは前提条件が大事
マインクラフトの公式HPでは、パソコンの必要スペック及び推奨スペックが掲載されています。
その内、推奨スペックとは、そのスペック以上であればプレイするには問題ないというスペックです。必要スペックとは動作はするけど快適性に欠けるというスペックのことです。
マインクラフトの画質や動作性は、パソコンのスペックが上がるほど良くなるようになっております。
もちろんスペックが上がるほど、パソコンの値段は上がるので、どの程度の快適性を求めるかを予算の範囲内で決める必要があります。
そのための前提条件は下記の5点です。
- JAVA版と統合版のどちらで遊ぶか
- 友達や家族とクロスプレイをしたいのか
- MODを入れるのか
- 影MODを入れるのか
- レイトレーシングを使いたいのか
前提条件①「JAVA版と統合版のどちらで遊ぶか」
PC版マインクラフトにはJAVA版と統合版の2種類のソフトがあり、どちらかを選ぶ必要があります。
それぞれの特徴や違いは下記のとおりです。
JAVA版 | 統合版 | |
---|---|---|
機種 | PC(windows,Mac,Linux) | Windows,iOS,Android,Nintendo Swich,PlayStasion4,など |
MOD | 使用できる | 使用できない |
スキン | カスタマイズできる | カスタマイズできるが制限あり |
クロスプレイ | JAVA版同士のみ | 統合版同士のみ |
拡張性 | MOD使用により | マーケットプレイスで購入(無料も少しあり) |
レイトレーシング | できない | できる |
前提条件②「友達や家族とマルチプレイをしたいのか」
マルチプレイとは、友達や家族と一緒にそれぞれのデバイス(PC、スイッチ、PS4等)でマイクラをプレイすることです。
ただし、JAVA版と統合版ではマルチプレイができず、JAVA版か統合版に合わせる必要があります。
既にプレイしている友達がいて一緒にマルチプレイをしたのであれば、JAVA版と統合版のどちらでプレイしているか確認しましょう。
前提条件③「MODを入れるのか」
MODとは、JAVA版にのみ導入できる追加データのことです。
MODは公式のデータではなく、有志の方が作成したものです。導入することで画質にリアルな光と影ができてとても綺麗になったり(影MODという)、新たな家具やモブ(プレイヤー以外の人、動物や敵)を追加できるなど、様々な追加要素を加えてプレイできるようになります。
MODを入れる場合は、MODの種類やデータの数に応じて推奨スペックより高いスペックが求められます。
前提条件④「影MODを入れるのか」
影MODとは、先ほども述べた通り、リアルな光と影が加わり、マイクラの単純画質が嘘のように激変するMODのことです。
これにはパソコンに大きな処理負荷がかかるため、高いスペックが求められます。
低いスペックでもプレイできますが、カクカクとしてとてもプレイを続けられる状態にはならないでしょう。
前提条件⑤「レイトレーシングを使いたいのか」
レイトレーシングとは、統合版の影MODと考えて下さい。
ただし、MODは追加データですが、レイトレーシングはグラフィックボードによる追加機能です。
下記の通り、GPUは、GeForce RTX 2060以上が必須となっています。
構成 | 最低 |
---|---|
OS | Windows 10(64ビット) |
CPU | Intel Core i5 以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | 2GB |
レイトレーシングはRadeon RX6000シリーズで使えるようになりましたが、必要スペックは公表されておりません。(探し中)
プレイスタイルに合わせたスペックの選び方
統合版でレイトレーシングを使わない
構成 | 最低 |
---|---|
CPU | Intel Core i3以上 AMD Ryzen3以上 |
GPU | 内蔵GPU |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB |
内蔵GPUでも十分遊べますが、予算があればグラボの搭載することをオススメします。
統合版でレイトレーシングを使う
構成 | 最低 |
---|---|
CPU | Intel Core i5以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060以上 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB |
JAVA版で影MODを入れない
構成 | 最低 |
---|---|
CPU | Intel Core i5以上 AMD Ryzen5以上 |
GPU | 内蔵GPU |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 512GB |
JAVA版で影MODを入れる
構成 | 最低 |
---|---|
CPU | Intel Core i5以上 AMD Ryzen5以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
先を考えたスペック選定
予算があれば、できるだけスペックの高いパソコンを選ぶことも考えてみましょう。
のちのちFPSやTPSと呼ばれる動きの激しいゲームや動画編集にも使えますので、この先を考えたスペック選定をすることで、後々後悔することも少なくなります。
でも、デスクトップの場合は特にですが、パーツ交換や増設ができるので、無理に高いものを購入する必要はありません。ノートパソコンもできますが、メモリやストレージの交換程度です。
機械をいじるのは好きな方は、そういった考え方もおすすめです。
まとめ
- 前提条件を決めたうえで必要なスペックのパソコンを選ぶ
- 前提条件とは下記の5点です。
- JAVA版と統合版のどちらのソフトを選ぶか
- クロスプレイをするのか
- MODを入れるのか
- 影MODを入れるのか
- レイトレーシングを使うのか
- 予算があれば少しでも高いスペックを選びましょう。のちのちのパソコンの用途追加や変更で「もっと高いスペックにしとけば良かった・・・」がなくなります。
- 機械いじりが好きなら、パーツ増設や追加で対応もできる。
この考え方で選んでみて、是非楽しいマイクラライフをお過ごし下さい。
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